地域文化デザイン論

地域文化とは、その地域に暮らす人々にとって当たり前の環境や、生活によって育まれるモノやコトであり、それゆえにその価値が見出されず、地域の中に埋もれている状態がしばしばある。本演習では、地域文化のデザインを、地域文化を構成する多種多様な資源を抽出し、客観的に評価することにより他者と共有できる価値を形成し、マネジメントを行うことで地域づくりに生かす一連の取り組みと定義し、それを実現するための指針となる概念や具体的な手法について学ぶことを目的としている。また、そういった地域文化を通じた人々のコミュニケーションを演出し、地域づくりにつなげる「観光」のあり方についても講義する。
 また、地域文化をデザインするプロセスでは、その文化を形成・継承してきた地域コミュニティを含む、様々な利害関係者(ステイクホルダ)との協働関係が非常に重要となる。自分が地域の中で果たすべき役割を理解し、謙虚に地域のことを知り、協働によるボトムアップ型のまちづくりを行うために必要なことについても、具体的な事例をもとに講義する。