「ライブラリーサイエンス」とは?

ユーザーの視点に立った情報の管理と提供を確保し、同時に「知の創造と継承」を支えるあらたな「場」(これを「ライブラリー」と呼びます)を科学します。

情報の収集・活用により創造された知は、記録され、継承されてこそ、あらたな知の創造へと展開することができます。

ここでは、ライブラリー=図書館という固定観念を超えて、図書文献資料、文書記録資料(アーカイブス資料)等の別なく、統合された方法論にもとづき、情報管理・提供のあたらしいステージを開拓します。


設置の背景

現代社会における情報の管理・提供に関する課題

  • 必要な情報を効率的に、いつでもどこでも入手したいというユーザーの要求に、現在の情報管理機関は充分に対応できていないように見えます。このような課題に対しては、図書、文献、文書、記録などの資料(情報)の高度な組織化にもとづく、あらたな情報提供法の実現とサービスが求められます。
  • 多様な情報が入り乱れる現代社会において、個々の情報の性格を見極め、適切に対応するためには、さまざまな領域について一定度の専門的知識を持つ「情報専門職」の介在が不可欠です。アーキビストやサブジェクトライブラリアンなどの専門職実務家の本格的な養成が求められます。
  • 電子媒体やWEB上での情報の生成、発信、利用においては、法制、行政等の面でも、多くの課題を突き付けられています。著作権や情報公開、個人情報保護等の諸問題の前提には、適切な情報の管理、利用が不可欠であり、両者は一体として解決していくことが求められます。

九州大学に開設する意義

「ライブラリーサイエンス」は、日本はもちろん、欧米でも最先端に属するあたらしい研究領域です。このような先進的な試みが、九州大学において可能となったのは、下のような実績にもとづくためです。

  • 先端的で複合的な課題の側から科学を見直し、複数の学問分野を統合して課題を解決するためのあらたな知を創造する「統合新領域学府」の存在。
  • 附属図書館をはじめ、大学文書館や記録資料館などにおいて、資料収集・管理・提供等に係る先進的な試みを展開する体制を、いち早く整備してきたこと。
  • 図書館の情報化の先駆けとして、電子リソースの整備や高度な情報サービスの開発など、ICT環境整備において、全国の大学をリードしてきたこと

「ライブラリーサイエンス専攻」の理念と目的

  • ユーザーのニーズと知の創造・継承プロセスを把握するための理論や技能に関する教育
  • 図書館情報学と記録管理学を統合した一体教育
  • 情報の管理・提供を実現するための、データエンジニアリングを含む情報通信技術の教育
  • 電子媒体の情報も対象とした、情報法制の現状ならびにその哲学に関する教育と流通制度に関する教育
  • これからの情報の管理・提供のあり方、知の創造・継承活動を支える「場」のあらたな機能などについて探求する能力を身につけさせる教育

iSchools

本専攻はiSchoolsのメンバーです。

専攻リーフレットはこちら(PDF)です。