人間科学分野では、ヒトの視点から運転行動や交通行動、交通問題を考えていきます。科学的に正しい方法でドライバーを計測することで、車作りにエビデンスが生まれ、自動車の安全性、快適性、機能性を正しい方向で探求することができるようになります。また、自転車やバス、鉄道を含めた交通ネットワーク全体にさらに都市計画に関連する課題についても探求していきます。修了後に、自動車業界、道路計画に携わる官公庁、コンサルタント、シンクタンクなどの専門スタッフとして活躍できる人材の育成を目指して、教育を行っています。
ドライバーの運転ミス(交通事故)を防止すること、ドライバーの運転支援をすること、ドライバーが運転の楽しさを感じるようにすること、自動運転車とドライバーの意思疎通を円滑にすること、自動運転車に安心かつ気持ちよく乗っていられるように挙動制御することなど、ドライバーに関連する様々な研究を実施しています。実車研究、ドライビングシミュレータ(DS)研究、アンケート調査研究、路上観察研究など、多様な手法を使います。
人間生活に欠かせないのが移動手段ですが、快適な生活の環境をいかに自動車や鉄道などの交通機関と絡めながら構築していくかが主要な研究テーマです。特に①都市交通環境の改善、②高齢化社会の交通、③新技術(高速化、自動化、エネルギー)の導入と生活環境の再構成などがあります。機械や電気、土木など工学技術的な観点と人間行動を扱う社会学的な観点から研究を行っています。AMSでは自動車を中心に他の交通機関も考慮しながら研究を行っています。