情報制御学分野は自動車の頭脳と神経,すなわち自動車の制御,ならびに制御を司る情報システムについて,要素技術はもとより開発方法論をも含めて教育・研究を行います。かつてエンジンやブレーキといった個別要素ごとに行われていた自動車の制御と情報処理は,いまや自動車全体を対象とするようになっています。今後は自動車と自動車,自動車と交通基盤との間で通信を行い,より一層の安全性と快適性,環境を考えた制御,情報処理が行われるようになります。また,自動車のエネルギーや動力源が多様化され,絶えず新しい制御手法が必要とされるようになっています。情報制御学分野は,絶え間ない変革が進む自動車制御情報システムを構築できる知識と技術を備えた人材を育成します。