環境政策に関する当事者間協力のあり方をゲーム理論の枠組みで分析している。具体的には、複数の国が関与する越境汚染問題を国家間の協力で解決しようとする場合に、どのようなルールをもつ協定を締結すれば安定な協調関係が築かれるかに焦点を当てて、所得移転や汚染削減技術協力、マッチングメカニズムなどを内在化した協定を提案している。AMS専攻においては、自動車と環境に関する課題を幅広く扱う研究テーマを設定し、学生の指導を行っている。

自動車産業で取り組みが進んでいる車両プラットフォームのモジュラー化ならびにパワートレインの電動化が市場や技術の多様性や不確実性に対して持つ効果や影響経路を製品アーキテクチャ論およびリアルオプション論を応用して研究している。さらに自動車部品のサプライチェーン・リスク・マネジメントの研究、バリューストリームマップという手法を用いた生産現場の改善プロセスに関する研究にも従事している。