平成23年 6月11日(土)、本学中央図書館視聴覚ホールにおいて、国立国会図書館の長尾真館長による「新しい時代の情報図書館学へ向けて」と題する講演会を開催しました。この講演会は、九州大学創立百周年記念講演会の一環として、九州大学の主催、文学部、附属図書館、ライブラリーサイエンス専攻の企画で開催されたものです。当日は、全国から150名を超える参加者をえました。
 講演会では、高木彰彦文学部長の挨拶の後、有川節夫九州大学総長より、大学図書館の現状と九州大学における取り組みが紹介されました。その後、長尾真館長より、「新しい時代の情報図書館学へ向けて」と題してご講演いただきました。
 講演では、図書館や書籍の情報化の本質について、包括的、かつ明快に論じられる一方で、大学を初めとする教育の現場での活用や、話題の電子書籍配信サービスについても言及され、新しい発想による情報図書館のあり方が展望されました。講演後の質疑応答では、国会図書館のあり方から、自然言語処理についての技術的な問題に至る多彩な問題が提起されましたが、長尾館長の明快なご対応に、参会者一同、蒙を啓かれました。
 講演会は、最後に、川本芳昭附属図書館長の挨拶で締めくくられました。
 今回の講演会では、長尾館長のご講演に加えて、有川総長による講演を設け、九州大学における図書館や教育の改革の意義についてアピールさせていただきました。九州大学創立記念の行事にふさわしい講演会となりました。
 なお、開催日には、平成24年度の学生募集を行っている期間中であることから、ライブラリーサイエンス専攻の入試説明会を同時開催しました。会場にブースを設けて、入試や教育に関する質問に、専任教員、事務員に加えて、現役学生も対応しました。

講演会の動画は、九州大学公式YouTubeをご覧ください。

九州大学文学部長 高木彰彦 挨拶
国立国会図書館 館長 長尾真先生
九州大学総長 有川節夫 挨拶
国立国会図書館 館長 長尾真先生 ご講演
講演会 聴講の様子