ライブラリーサイエンス専攻(LSS)では、2017年11月17日(金)、九州大学中央図書館4階視聴覚ホールにおいて、日本アーカイブズ学会、九州大学附属図書館との共催により、情報管理専門職人材の養成をめぐるシンポジウムを開催しました。

シンポジウム「情報管理専門職をめぐる民間企業と大学・学界 ―記録情報管理の現状と研究教育・人材育成―」(2017年度日本アーカイブズ学会第1回研究集会)

趣旨説明
清原和之(日本アーカイブズ学会研究部会委員) 報告資料はこちら http://hdl.handle.net/2324/1868360

報告
三谷直也(株式会社 日立ドキュメントソリューションズ)
「「企画」「開発」「運用」が三位一体となったプロジェクトマネジメント支援 -記録情報管理の視点から-」
高津隆(帝国データバンク史料館)
「企業の記録と資料を守るために -出番を待つアーカイブズ専門家-」
報告資料はこちら http://hdl.handle.net/2324/1868358
岡崎敦(九州大学大学院統合新領域学府ライブラリーサイエンス専攻)
「21世紀の情報管理専門職の養成について」
報告資料はこちら http://hdl.handle.net/2324/1868359

シンポジウムは、40名近い参会者を得て、盛会裡に終了いたしました。
冨浦洋一九州大学附属図書館副館長・ライブラリーサイエンス専攻前専攻長の開会挨拶につづき、日本アーカイブズ学会(JSAS)研究部会の清原和之氏より、今回のシンポジウムの趣旨説明が行われました。業務の現場で生成、利用、管理される資料の類型や性格はますます多様化するなか、情報管理のミッションのあり方もまた変容しています。このような状況のもとで、あらためて情報管理専門職のあり方とその人材養成について、民間企業と大学関係者が同じテーブルで議論する場が必要です。
日立ドキュメントソリューションズの三谷直也さんからは、企画、開発、運用を一体として管理するプロジェクトマネジメントについて、具体的な取り組み事例をご紹介いただきました。
帝国データバンク史料館の高津隆館長からは、民間企業の記録や資料が、法令遵守やアカウンタビリティを越える射程を持っていることが、具体的に示されました。
九大LSSの岡崎敦教授は、情報管理の現在を、アーキビストのミッションの再定義、およびメタ情報を通じて情報管理全般の統合の動きとしてまとめた後、民間企業と大学との共同による人材育成プランを提案しました。
各報告の内容は、資料をご参照ください。
シンポジウムのご案内については、こちらをご参照ください。